01】妊娠前: ₀₁₎妊娠前からの注意(Bridal Check)★★★

妊娠前からの注意していただく事(Bridal Check)★★★

(1)葉酸サプリ
妊娠、出産を希望されている方は、妊娠する1か月前より妊娠6週末迄葉酸サプリを服用してください
妊娠前(受精前)からサプリで葉酸を1日400㎍摂取していると、先天異常(二分脊椎.脊椎破裂,無脳児)の発生が減ります。
食事でも葉酸は1日400μg摂取できますが、食事からの摂取に加えて妊娠1か月前から(受精前から)妊娠6週末まで摂取します。
当院受付にもあります。4か月分で1300円程度です(1日10円位です)。
妊娠を希望されている方はいつ妊娠するかわからないので、普段から日常的に服用して下さい。葉酸はビタミンの仲間なので、1年中服用していても大丈夫です。

 

(2)糖尿病のある方は、
妊娠前から血糖値を正常化させて下さい
血糖値が高い状態で妊娠すると先天異常、胎児異常が起こりやすくなります。
自覚症状がなくても血糖が高く糖尿病状態になっている方もいますので、折を見て、妊娠前検査=Bridal Checkとして検尿や血糖検査をしてください。

 

(3)胎児に影響のある薬を常用されている方は、
生理が1日でも遅れたらすぐに妊娠反応をしてみてください。
まだ妊娠反応が出なければさらに2~3日後に再び妊娠反応をしてみてください。
病状によっては常用薬を中止や変更できないケースも多々ありますが、妊娠反応が出たら(出始めたら)すぐに、胎児に影響ある常用薬は中止するか、胎児に影響が少ない常用薬に変更します。
胎児に影響ある常用薬とは、成人用バファリン、精神安定剤、不眠の薬、神経内科、精神科の薬、糖尿病薬等です。

 

(4)風疹に罹った記憶がはっきりしない方は、
妊娠する前に、風疹の抗体価(免疫の有無)を調べておいてください。
病院で採血して検査します。検査は2230円です。
もし風疹の抗体価が低い場合(風疹の免疫が無いか、あっても弱い場合)は、妊娠前に風疹のワクチンを接種しておきましょう。
・・・・・妊娠中は風疹ワクチンはできないので。

風疹のワクチンは、
①妊娠していない時に接種します。
②接種してから2か月間は避妊します。 ・・・・・6500円

✮✮風疹に感染すると全身に細かい発疹ができます。38度くらいの微熱以上の熱が出ます。
✮✮もし妊娠初期に風疹に感染すると胎児に異常が高率に起こるので妊娠中絶の対象になってしまいます。

 

(5)麻疹(はしか)に罹った記憶がはっきりしない方は、
妊娠する前に、麻疹の抗体価(免疫の有無)を調べておいてください。
病院で採血して検査します。検査は3000円です。
もし麻疹の抗体価が低い場合(麻疹の免疫が無いか、あっても弱い場合)は、妊娠前に麻疹のワクチンを接種しておきましょう。
・・・・・妊娠中は麻疹ワクチンはできないので。

麻疹のワクチンも、風疹のワクチンと同様に、
①妊娠していない時に接種します。
②接種してから2か月間は避妊します。  ・・・・・6500円

✮✮麻疹に感染すると全身に粗い発疹ができます。38~40度と高熱が出て重症になり、治るまで1週間近くかかることが多いです。
✮✮もし妊娠中に麻疹に感染すると流産や早産する確率が高くなります

風疹も麻疹も両方とも抗体価が低い場合(免疫が無いか、あっても弱い場合)は、風疹と麻疹の混合ワクチンをします。一度の接種で両方免疫ができます。                             ・・・・・8500円

 

(6)性感染症の検査(クラミジア、淋菌) ・・・ちょっと心配な方は調べておいてください。
病院で採血して検査します。検査は両方で4360円位です。(単独で検査する場合は各3540円です)

✮✮(クラミジア、淋菌)がいると、オリモノ増加、下腹部痛、頻尿、残尿感、排尿痛等がありますが、症状が軽い為はっきり症状を自覚しないことも多いです。
✮✮もし(クラミジア、淋菌)がいると、不妊の原因になったり、流産早産の原因になることがあります。
✮✮たとえ(クラミジア、淋菌)がいても、クラミジアの場合は1回内服?、淋菌の場合でも1回点滴すると治ります。治療する場合は男性も同時の治療する必要があります。 ?1回で?
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02】妊娠初期: ₀₄₎注意する事柄。タバコ、アルコール、葉酸、ビタミンA過剰摂取、カフェイン

妊娠初期に注意する事柄①~③と
④タバコ、⑤アルコール、⑥葉酸、⑦ビタミンA過剰摂取、⑧カフェイン。

子宮内妊娠か、子宮外妊娠か

まず、子宮内に妊娠していることを、超音波で確認します。子宮外妊娠の場合では、ほとんどが卵管に妊娠します。
  

 

胎児の大きさは、標準の大きさ
超音波で診ます。胎児の標準の大きさについては「02】妊娠初期:₀₆₎胎児の標準の大きさ」をご覧ください。


流産の前兆、症状に注意!。
症状は、出血、下腹部痛です。
「02】妊娠初期:₀₈₎流産の前兆,症状と対処法」
をご覧ください。

タバコ:
吸う本数に比例して胎児の発育が悪くなります。ニコチン以外にも発癌物質が含まれています。一酸化炭素も胎児に害があります。
本数を減らしたり、低ニコチンにしても害があります。間接喫煙も避けましょう

アルコール:
飲む量に比例して胎児に低体重、特徴的な顔つき、知能低下等の「胎児アルコール症候群」という障害が起こります。
アルコールは胎盤を通過して胎児に行きます。危険な量は、ビールなら大瓶3本、ウィスキーならシングル8杯、日本酒なら5合で、それを飲み続けた場合、約40%の確率で胎児に異常がでます。たまたまうっかり飲みすぎたくらいでは今後気を付ければ殆ど大丈夫です。
基本的には、妊娠中はアルコールを飲まないでください
       【妊娠中の食事と栄養】16,3改訂版、

葉酸:
妊娠1か月前から、妊娠6週末まで、1日400㎍、サプリで摂取します。
葉酸については「01)妊娠前①妊娠前からの注意」に詳述しました。ご覧ください。

Vit A過剰摂取:
妊娠初期にビタミンAを過剰に摂取すると、胎児異常が起こることがあります。
通常の食事をしていれば問題はありませんが、例外的にレバー
(豚、牛)はほんの少し食べただけで過剰摂取になります。
例えばレバーの焼き鳥は1本の1/3本以上でも食べるともう過剰となります。妊娠初期はレバーは控えてください。

カフェイン:
1日1∼2杯のような、通常飲んでいる量では、影響はありません                            【妊娠中の食事と栄養】16,3改訂版、
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