精子の生存期間:
正常の精子は、頸管、子宮、卵管の中に入って、3日間位生きていられます。例外的に5日以上、生きていることもあります。
排卵の3日前に入った精子でも、子宮や卵管の中で、排卵(卵が出て来るの)を待っていられます。
排卵日近くになったら、3日に1回性交しておくと、精子が待機している状態が続きます。
ピッタリ排卵日でなくても、排卵の2~3日前の性交でも妊娠します。
しかし、精子の状態が悪い方、例えば精子減少症(精子の数が少ない)や精子無力症(精子の数はいるが元気に動いている運動精子が少ない)の場合は、生存できる日数が短い可能性があるので、 排卵日をピッタリ狙って性交する必要があります。
例外的に5~7日以上前に入った精子でも、卵が出て来るのを待っていることもあります。
★妊娠を望まない方の場合、「排卵から5日以上前なので妊娠しないだろう」と思っていても思いがけず妊娠してしまうこともあります。
卵子の生存期間:
12~24時間程度です。例外的に48時間位生きていることもあります。
排卵後でも、排卵直後(24時間以内)なら妊娠可能ですが、それ以降では妊娠率が下がります。特に48時間以降になると妊娠することは非常に稀になります。
「排卵があった!、ソレッー!」という感じですぐに性交すれば間に合います。
つまり、排卵して卵が先に出ていて精子が入ってくるのを待っているのでは、24時間以内というTime Limitがあって忙しいです。
受精(妊娠)しやすい時期:
排卵の3~4日前から、排卵後24時間以内ということになります。
但し、例外的に、確率は低いですが、排卵の4~5~6日前でも、排卵48時間後でも妊娠することもあります。
表の見かた:
排卵日が0日、排卵の1日前が―1日、2日前がー2日、3日前が―3日です。4日前がー4日です。
つまり、この表からでも、排卵の4日前から排卵日当日が妊娠し易いことがわかります。
図は婦人体温計(Omron)取説より
「妊娠する確率が高い」時期
【今日の不妊診療】鈴木秋悦,’13
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