胎児の発育曲線(胎児の体重増加曲線)
胎児の推定体重
胎児の推定体重は下記の3点を計測して計算します。
①頭の直径(側頭部から側頭部の直径)
②大腿骨の長さ
③腹囲(腹囲の代わりに、腹部の前後径と横径を測って腹部の大きさを計測することもあります)
胎児の向きの関係でどれか1つでも計測できなければ、その日の健診では推定体重が計算できません。
しかし、数分待ったり、日を変えて別の日に計測すれば、胎児の向きは変わるので、計測でることが多いです。
飯能市の母子手帳ではp61に胎児の発育曲線(胎児の体重増加曲線)のグラフがあります。病院で超音波で計算された胎児の推定体重を記入します。
胎児の推定体重、
①正常範囲か、大き過ぎか、小さ過ぎか、又
②胎児の体重が、胎児発育曲線のCurveに沿って増えているか、増加が悪くないか、増加が止まっていないか、
をCheckします。
<胎児が小さ過ぎ、胎児発育不全、胎児発育停止>
たとえ胎児の体重が小さくて正常範囲から外れていても、発育曲線のCurveに沿って増加していれば大丈夫なことが多いです。
たとえ胎児の体重が小さくて低体重児であっても、正期産(37週以降)まで達すると、体は成熟して来るので、普通分娩して問題なく育つ事が多いです。
要注意の状態:
①胎児の体重が増加しているといっても、増加が悪くて、正常の発育曲線から次第に外れる、
②胎児の体重が増えていない、体重増加が止まっている、
①~②は胎児の状態が悪いので、妊婦様には頻回に通院していただいて胎児の状態を細かく観察したり、場合によって入院していただいて胎児管理することもあります。
胎児の状態が本当に悪い場合は、胎児が子宮内にいること自体が危ないので、妊娠28~30週以上になっていれば早く娩出して未熟児センターの保育器で育てることになります。
<胎児が大き過ぎ>
胎児の推定体重が発育曲線からはみ出す位にあまりに大きい場合は、分娩予定日前につまり分娩予定日過ぎないうちに、早めに生まれて欲しいです。分娩予定日前に自然に生まれなければ、分娩予定日を過ぎないうちに陣痛誘発して生ませたりします。
母の体重が増え過ぎると、大きな児ができる事が多くなります。
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