人工妊娠中絶
どうしても妊娠を続けることが困難でお困りの方。ご相談ください。
当院で、’17年5月26日より人工妊娠中絶術をお受けいたします。
≪妊娠初期中絶≫
妊娠5週(生理1週間遅れ)から妊娠9週(生理5週間遅れ)頃が、手術時の出血等の危険が少なく、やりやすいです。
妊娠10週(生理6週間遅れ)から11週にまで妊娠が進むと、手術時出血がやや多くなり、危険も多少伴ってきます。また費用も多少高くなります。
≪妊娠中期中絶≫
妊娠12週(妊娠4カ月)以降は妊娠中期中絶といいますが、1泊か2泊の入院が必要になります。分娩と同じように陣痛を起こして娩出します。死産届や埋葬が必要になります。費用も分娩と同様にかかります(健康保険から分娩手当金が支給されますが)。戸籍には残りません。
妊娠22週以降は妊娠中絶できません。
人工妊娠中絶(初期~中期共)する場合、3回は通院する必要があります。
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☘妊娠中絶手術(妊娠初期)の手順。
1日目初診
①問診、診察、胎児の大きさや子宮や卵巣の超音波検査。手術する日を決めます。
②「妊娠中絶の同意書」用紙をお渡しします。
③術前検査(手術前の血液検査)をします。
☘同意書について、
☘当院でお渡しする「妊娠中絶の同意書」用紙に、男女署名捺印して、手術当日に当院に提出していただきます。男性の署名捺印は必須です。
☘男女の署名捺印が有れば、親に内緒で中絶できます。ただし未成年の方は親の同意の署名捺印が必要です。
2日目手術当日(来院されたら、すぐに個室にご案内致します)
①男女署名捺印した「妊娠中絶の同意書」用紙を提出していただきます。
②費用をお支払いしていただきます。
☘手術の手順
①前日又は当日の朝に、まず子宮口にラミナリア又はダイラパンを1~3本入れ子宮口を広げます。挿入されたラミナリアやダイラパンは周囲から水分を吸収して子宮口の中で膨張し、半日~1日で子宮口が広がります。それから
②吸引法で子宮内容物を吸引します。
☘手術中の5~10分間だけ完全に眠らせます。手術が終わるとすぐに目が覚めます。
☘手術後は2~3時間安静室で安静にし、麻酔が覚めるのを待ったり、止血していることを確認します。
☘術後薬5日分薬を処方しますので服用し、服用後来院して下さい。
子宮が元の状態に戻っているか確認します。子宮は5~7日で妊娠前の状態に戻ります。出血も5~7日位で止まります。その間は入浴は禁止、シャワーのみです。
☘手術翌日から出勤、登校可です。
☘次の生理は約1か月後に来ます。次の生理予定の2週間前には排卵がありますから、妊娠を希望されない場合は、その時期は御注意して下さい。
3日目、服用後来院
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妊娠中絶手術(妊娠中期)の手順。
1日目初診 妊娠中絶(妊娠初期)と同様に診察や検査をし、手術日を決めます。
2日目手術当日(来院されたら、すぐに個室にご案内致します)
①男女署名捺印した「妊娠中絶の同意書」用紙を提出していただきます。
②費用をお支払いしていただきます。
手術の手順。
①まず子宮口にラミナリア又はダイラパンを数本入れ子宮口を広げます。挿入されたラミナリアやダイラパンは周囲から水分を吸収して子宮口の中で膨張し半日くらいで子宮口が広がります。
②子宮口が少し開いた時点で、以前に入れたラミナリア又はダイラパンは抜いて、新たに10本以上入れ子宮口をさらに大きく広げます。
③子宮口が十分広がったとき、陣痛を起こす膣座薬を1時間ごとに挿入します。
④殆どの方は1泊2日で娩出でき退院できますが、稀に2泊になったり3泊になることもあります。
娩出後は、その日の夕方か夜に退院。病院で死産届をお渡ししましのでその死産届を役所に提出し、埋葬許可書をもらいます。そして埋葬します。
退院後は、2週間後に来院して下さい。子宮の復古状態を診察します。子宮は約2週間で妊娠前の状態に戻ります。それまでは入浴禁止、シャワーだけにしてください。
退院後から出勤、登校可です。
娩出後に乳房が張り母乳が少し出るので、乳汁分泌を止める薬を1回だけ服用します。
次の生理は2カ月以内には来ます。次の生理予定の2週間前には排卵がありますから、妊娠を希望されない場合は、その時期は御注意して下さい。
3日目、服用後来院
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避妊相談
必要な方は、来院中に避妊相談をしてください。妊娠し易い方は、PillやIUD(子宮内避妊器具)を使います。
人工妊娠中絶の危険性(手術は、慎重に丁寧に気を付けて行っても、確率は極低いですが0ではありません。)
妊娠中絶後の不妊:
特に初めての妊娠を中絶した場合、約5%の方が不妊になると言われています。
麻酔:
子宮穿孔:
妊娠子宮はとても柔らかいので、又手術は盲目的に手探りで行うために、丁寧に慎重に操作しても子宮に穴が開くことがあります。穴が開いたとしてもごく小さな穴の事が多いです。小さな穴の場合は、子宮収縮剤を服用して数日経過観察しているだけで治ります。大きめの穴が開くことは極めて稀で0に近いですが0ではありません。空いた場合は開腹手術が必要になります。
遺残:
中絶術直後と術後5日後に超音波で子宮内容物の遺残が無いか確認します。もしある場合、少量の遺残なら数日経過を見ているだけで自然に排出されることが多いですが、やや多めに遺残物がある場合は、軽く除去術をすることもあります。
出血:
子宮内感染:
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