超音波(Echo)で赤ちゃんの指が見える時と見えない時
はっきり見えれば正常と断定できますが、はっきり見えないからと言って異常と断定的には言えません。たまたま見えないだけの事が多いので???
はっきり見える場合は、正常と断定的に言えます
赤ちゃんの指は、気を付けてよく見ると、早ければ4ヶ月位から超音波で見えます。
図の様に、上記のようにはっきり見えれば正常と断定的に言えます。
★5本、
★本数だけではなく、指先まであり、長さも正常です。
★1本の指に骨が3個ずつ入っているのが見えます。
★各指が独立していて、くっついていない(癒合していない)こともわかります。
上記のように見えれば、正常と断定的に言えます。
・・・爪が有るかどうか、そこまでは細かくはわかりませんが。
もし下図のように指がはっきり見えない場合、
①手を握っていて、向きが悪くて、超音波の映りが悪くて、たまたま見えない、
②本当に、何か悪いところがある為に見えない、
どちらかを考えます。
指がはっきり見えないからと言って、すぐに異常があるとは断定的に言えません。99.8%は①で、たまたま見えないだけです。
はっきり見えない時
a) 健診の度に繰り返し診ていると、その内に手を開くことがあるので、開いた瞬間素早く見れば指を確認できます。又は、
b) 時間をかけて超音波で見て、手が開くのをじっくり待つかです。手を開く迄待つことは、短い診察時間内では難しいです。
健診の度に繰り返し診ていると、その内にはっきり見えることも多いですが、手を開かず、出産まで(最後まで)指を確認できないことも多々あります。
指に異常が有る確率は、1人/500人です。
指に限らず、四肢、四肢の骨、脊椎、唇、心臓等についても同様なことが言えます。
超音波で、はっきり見えれば正常と断定的に言えますが、
はっきり見えない場合、次の2つを考えなければなりません。
①向きの関係や超音波の映り方の関係ではっきり見えない(肥満で腹壁が厚いと超音波で見えにくい事があります)
②本当に異常がある為にはっきり見えない、
繰り返し診ていると、正常なのか、異常が有りそうか(異常が有ると断定的に言うのはなかなか難しく、異常が有りそうとか、異常が有る可能性が高いとしか言えないことが多いですが)わかってきます。
はっきり見えた時点で、正常と確定します。又ははっきり見えた時点で異常と確定します。
繰り返し丁寧に診ていても、出産まで(最後まで)、「正常とは言い切れない」、「異常はあるかもしれない」、「異常が有る可能性は高いが断定的に言えない」としか、はっきり言えないことも多々あります。
要するに、はっきり見えれば正常と断定できますが、はっきり見えないからと言って異常と断定的には言えません。たまたま見えないだけの事が多いので。「その時点では、正常とは、まだはっきり言い切れない」ということが多いです。繰り返しCheckします。???
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