【飯能産婦人科医院】 診療御案内,情報

【飯能産婦人科の診療:ご案内、医学知識】 

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文中の図は、2回クリック(ダブルクリックではなく)していただくと拡大して見やすくなります。

 

帝王切開創のケロイド予防の取り組み、Prevention of keloid After cesarean section
詳細資料は、下方にある、07】産後:₁₁₎帝王切開創のケロイド予防の取り組み、 をご覧ください

不妊外来 Infertility
毎週土曜日午後2時~4時まで不妊外来を行っています。特に初診の方はその時間帯に御来院下さい。
➡詳細資料は、 下方にある、50】不妊:  をご覧ください。
人工妊娠中絶  Artificial abortion
どうしても妊娠を続けることが困難でお困りの方。ご相談ください。
当院で、’17年5月26日より人工妊娠中絶術をお受けいたします。
≪妊娠初期中絶≫ 
Early pregnancy
妊娠5週(生理1週間遅れ)から妊娠9週(生理5週間遅れ)頃が、手術時の出血等の危険が少なくやりやすいです。
妊娠10週(生理6週間遅れ)から11週にまで妊娠が進むと、手術時出血がやや多くなり、危険も多少ともなってきますまた費用も多少高くなります。
≪妊娠中期中絶≫  Mid pregnancy

妊娠12週(妊娠4カ月)以降は妊娠中期中絶といいますが、1泊か2泊の入院が必要になります。分娩と同じように陣痛を起こして娩出します。死産届や埋葬が必要になります。費用も分娩と同様にかかります(健康保険から分娩手当金が支給されますが)。戸籍には残りません。
妊娠22週以降は妊娠中絶できません。
➡詳細は、下方にある、 011】妊娠:₀₁₎人工妊娠中絶(妊娠初期~妊娠中期)(詳述)、 
をご覧ください。

乳がん自己検診法。Breast cancer self-examination 載せました(’17.6.14)。特にPill服用中の方は乳がん自己検診を月1回して下さい。
38】乳癌:₀₁₎乳癌自己検診法(詳細)、 をご覧ください。

B群溶血性連鎖球菌=B群溶連菌=GBS、の母子感染予防。(簡略版),(詳細版)を載せました。’17.7.8
04】妊娠後期:₁₀₎B群溶血性連鎖球菌、 をご覧ください。

Pillの説明(簡略版)。を載せました。’17.7.29
37】避妊:₀₂₎Pillの説明(簡略版)、 をご覧ください。

全ての事柄が「天秤ばかり」。医療行為も同様です。  を載せました。’17.8.5…11.23少しリニューアルしました。
73】全ての事柄が「天秤ばかり」です。医療行為も同様です。 をご覧ください。

子宮頸癌(初期症状)、子宮体癌(必要な方)、検査法、結果。  Pap Smear.  Endometrial cancer test  ’17.8.16
32】子宮癌:₀₁₎子宮頸癌(初期症状)、子宮体癌(必要な方)、検査法、結果。  をご覧ください。

肥満、体重が増えすぎて困る時の食事。 Obesity.  Meals when weight restrintions are needed.  ’17.8.28
71】肥満、体重が増え過ぎて困る時の食事。   をご覧ください

妊娠糖尿病Gestational diabetes ’18.2.10
002】妊娠中:₀₃₎妊娠糖尿病 をご覧ください。

子宮筋腫合併妊娠。Pregnancy with uterine myoma ’18.2.14
002】妊娠中:₀₄₎子宮筋腫(妊娠初期~中期~後期~分娩)

 

Dr.関口は、夜中は殆ど院内にいます。外出している場合でも深夜には戻っています。
Dr.Sekiguchi is mostly in the clinic at night. Even if he goes out ,he is back in midnight.

英語で診察希望でしたら、受付でDr.関口を指名して下さい。英語で詳細に説明いたします。
If you wish to see a doctor in English, please appoint Dr.Sekiguchi at the reception.  Dr.Sekiguchi will explain in detail in English.
I will write parts of the articles in English from now.

 

非常用電源を準備しました。 We prepared emergency power supply. ’19.11.16

数週間にわたる長期の停電が続いても、診療(分娩,手術を含め)をほぼ通常通りに続けることができます。
非常用電源では医療機器はすべて動きますが、エアコン等は動きません。

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06】分娩時: ₀₂₎「無痛分娩について心配されている」書込みへのお返事

「マスコミに報道された無痛分娩の事故について心配されている」書込みへのお返事

Reply to a patient’s question about painless delivery(Lavor analgesia)

【書込み】
2人の子がいる32歳の経産婦です。厚労省が無痛分娩の安全対策に関する提言をしました。次に出産するなら無痛分娩がいいと考えているのですが、死亡事故や重度障害も出ているようで不安です。先生はどのようにお考えでしょうか。

 

【お返事】
マスコミで、無痛分娩による死亡事故や重度障害が報じられたために、短絡的に「無痛分娩で事故が多発している、危険」というイメージが強く与えられた様です。
確かに何をするにも危険が伴います。何をするにも危険が0ではありません。HPの{ 73】すべとの事柄が天秤がかりです。医療行為も同様です }も一度ご覧になってください。

 

2010∼2017の8年間で約1000万人が分娩がありました。(その間に平均5%位の方が無痛をしているのでTotalで50万人の方が無痛分娩をされています)。
8年間で1000万人の分娩された中で、妊産婦死亡が271人ありました。確率は3~4万人の分娩中1人です。妊産婦死亡271人中14人が無痛分娩をしていました。
この14人は、たまたま妊産婦死亡の時に無痛をしていたというだけで、それが原因で妊産婦死亡になったのではありません。マスコミはその点を良く調べないで「14人が無痛分娩中に死亡した」と読者の気を強く引く表現で報道しました。
殆どの読者が「無痛分娩が原因で14人が死亡した」を思いました。
実際には純粋に無痛分娩が原因で亡くなられた方は、無痛分娩をしていた14人中1人だけです(8年間でTotal  50万人が無痛分娩されましたが、無痛が原因で亡くなられ方は  50万人中の1人です)。亡くなられた原因を良く調べると、気を付ければ防ぐことができた状況だったようです。

♥結論を言うと、日本でも世界でも「無痛分娩では妊産婦死亡はほとんど増えない」ということになっています。危険は0とは言えませんが。危険率は1人/50万人の確率です。
In conclusion, in Japan and around the world, there is almost no increase in maternal mortality in painless delivery.  The risk is not completely zero, but the risk is very small, 1 in 500,000 people.

 

他の確率と比べてみてください。Compare with the other risks.
●交通事故死(Traffic accident death)1人/10000人、 ●子宮癌(Uterine cancer)1人/3000人、 ●2∼3歳児の死亡率(Mortality rate for children aged 2 to 3 years)(人生で最も低い)1人/2500~3000人、 ●薬のアナフィラキシーショック(Anaphylactic shock death)=薬のアレルギー(Medicine allergy)で亡くなられる方1人/数十万人(1 in hundreds of thousands people)、 ●周産期死亡率(分娩前後での児の死亡率)1人/280人(日本は世界で最も低い)、 ●血栓症のリスク1人/2000~1万人、

 

車に乗る}危険性:必要性(利便性)
自転車に乗る}危険性:必要性(利便性)
包丁で調理する}危険性:必要性(利便性)
?必要性(利便性)が、危険性をはるかに上回る場合には行います。無痛分娩も同じです。?希望されるか、されないかは最終的にはご本人様又ご家族の方に決めていただいています。

 

無痛分娩は、「痛くてどうしょうもない。のたうち回っている。それが何時間も続いている」「分娩が長引いていて苦痛」「産道が硬くて児が下降しないので無痛分娩の麻酔をして産道を弛緩させる」「胎児の状態が悪いので、緊急帝王切開がいつでもできる様に帝王切開の準備の意味も含めて無痛の麻酔を入れる」「胎児の状態が悪いので、吸引又は鉗子で緊急に胎児を引っ張り出さなければならない時、無痛の麻酔(硬膜外麻酔)が入っていると産道が弛緩するので引っ張り出しやすくなる」のような必要性が高い場合には、是非行います。

 

無痛の麻酔と、帝王切開の時に通常行なわれる麻酔と同じ麻酔です。使う麻酔薬の量が違うだけです。無痛分娩の場合は完全に痛みをとる必要が無いので麻酔量は帝王切開の時の1/20位しか使いません。緊急帝王切開が必要になった場合は、完全に痛みをとる必要があるので、無痛の時の20倍の量を注入します。(無痛分娩の時に挿入した硬膜外麻酔のチューブが帝王切開の麻酔の時にも使えます)。

 

♥無痛の麻酔(硬膜外麻酔)が入っていると、「分娩途中で胎児の状態の悪化した時に、吸引、鉗子分娩、帝王切開がしやすくなります。又分娩中や分娩後の母体の大出血にも手術等の対応がしやすくなる」ので、分娩の安全性が高まります。
Painless delivery may increase safety of delivery, because doctors can treat quickly to emergencies that may occur during delivery.  The benefits of painless delivery are much greater than the disadvantage.

 

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