妊娠初期に注意する事柄①~③と、
④タバコ、⑤アルコール、⑥葉酸、⑦ビタミンA過剰摂取、⑧カフェイン。
①子宮内妊娠か、子宮外妊娠か:
まず、子宮内に妊娠していることを、超音波で確認します。子宮外妊娠の場合では、ほとんどが卵管に妊娠します。
②胎児の大きさは、標準の大きさか:
超音波で診ます。胎児の標準の大きさについては「02】妊娠初期:₀₆₎胎児の標準の大きさ」をご覧ください。
③流産の前兆、症状:に注意!。
症状は、出血、下腹部痛です。 「02】妊娠初期:₀₈₎流産の前兆,症状と対処法」をご覧ください。
④タバコ:
吸う本数に比例して胎児の発育が悪くなります。ニコチン以外にも発癌物質が含まれています。一酸化炭素も胎児に害があります。
本数を減らしたり、低ニコチンにしても害があります。間接喫煙も避けましょう。
⑤アルコール:
飲む量に比例して胎児に低体重、特徴的な顔つき、知能低下等の「胎児アルコール症候群」という障害が起こります。
アルコールは胎盤を通過して胎児に行きます。危険な量は、ビールなら大瓶3本、ウィスキーならシングル8杯、日本酒なら5合で、それを飲み続けた場合、約40%の確率で胎児に異常がでます。たまたまうっかり飲みすぎたくらいでは今後気を付ければ殆ど大丈夫です。
基本的には、妊娠中はアルコールを飲まないでください。 【妊娠中の食事と栄養】16,3改訂版、
⑥葉酸:
妊娠1か月前から、妊娠6週末まで、1日400㎍、サプリで摂取します。
葉酸については「01)妊娠前①妊娠前からの注意」に詳述しました。ご覧ください。
⑦Vit A過剰摂取:
妊娠初期にビタミンAを過剰に摂取すると、胎児異常が起こることがあります。
通常の食事をしていれば問題はありませんが、例外的にレバー(豚、牛)はほんの少し食べただけで過剰摂取になります。
例えばレバーの焼き鳥は1本の1/3本以上でも食べるともう過剰となります。妊娠初期はレバーは控えてください。
⑧カフェイン:
☕1日1∼2杯のような、通常飲んでいる量では、影響はありません。 【妊娠中の食事と栄養】16,3改訂版、
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