糖尿病(妊娠中)
妊娠したら、妊娠初期と中期に、糖尿病が有るか無いか、最低2回は血液検査します。その結果Ⓐ~Ⓑが見つかる事があります。
Ⓐ妊娠糖尿病(妊娠中に一時的に糖尿病に近い状態になっていることがあります)
Ⓑ本当の糖尿病
◉もともと糖尿病がある方が妊娠する場合もあります。
Ⓐ妊娠糖尿病(妊娠中に一時的に糖尿病に近い状態になっている)
妊娠が終わると殆どの方は正常になります。
産後2∼3ヶ月で、糖尿病の有無を再検(75gブドウ糖負荷試験)します。
中年以降に、本当の糖尿病になる事があります。
妊娠糖尿病や糖尿病がある方は
血糖やHbA1c(グリコヘモグロビン)が高値になります。
定期的に血液検査して、血糖やHbA1cを調べます。
血糖やHbA1cが正常範囲になる様にカロリー制限したり、体重増え過ぎに気をつけます。
明らかな糖尿病の方がある方は、血糖自己測定(1日4~7回)やインスリン注射(毎日)することがあります。
血糖目標値: 食前血糖≦100㎎/㎗、 食後2時間血糖≦120㎎/㎗
妊娠中に糖尿病(高血糖=血糖値が高い)があると、各期の応じて、下記が起こりやすくなります。
妊娠初期: 奇形(中枢神経系、脊椎、心臓、胃の位置)、流産
妊娠中期~後期: 胎児死亡、妊娠高血圧、羊水過多
分娩時: 巨大児、難産、帝王切開、肩甲難産(児頭は出たが肩が出ない)
➽➽➽妊娠中(できるだけ妊娠前から)血糖やHbA1cの値を正常にしておくと、上記は起こりにくくなります。
ガイドライン産科編’17、 産婦人科研修の必修知識2016-2018、 流産のすべてH29(日本産婦人科医会)、
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