流産手術(子宮内容清掃術):
手術のやり方は人工妊娠中絶術と同じですが、流産手術の方が亡くなっている児を排出するので出血は少なく手術としてはやりやすいです。
流産手術の費用は保険で行う為、人工妊娠中絶術よりは費用はそれほど掛かりません。
手順
①繰り返して超音波で子宮内を診察して「胎児が発育していない、発育が止まっている、胎児の心臓が動いていない(胎児死亡)」ことを確認します。
(胎児死亡)を確認したら、前もって、術前検査をします。
②手術当日は、食事をとらず来院していただきます。
1)まず手術がやりやすくなるように、手術直前に子宮口を広げる為に、子宮口にラミナリア、ダイラパン、ラミセルのいずれかを挿入します。(特に、未産婦や妊娠週数が大きくなっている方は、この処置が必要です)。
2)2~3時間、安静室で待機していると、子宮口が開いてきます。(前日に来院していただいてこの処置をすることもあります)
3)流産手術(子宮内容清掃術)中は静脈麻酔で5~10分間眠っていただきます。・・・・・排出された子宮内容物は、検査所に送り病理検査(顕微鏡検査)をします。
4)手術後は、安静室で2~3時間安静にしていただき、麻酔が覚めるのを待ち、出血が止まっていることを確認してから帰宅していただきます。
5)帰宅時に術後の薬を5日分処方します。薬を服用して間は、入浴や性交は禁止です。シャワーならOKです。
③術後薬(5日分)の服用後、来院してください。子宮内に遺残物が無いか、出血の状態、子宮が元に戻っているかどうかを診察します。子宮が元に戻っていれば入浴や性交を許可します。
完全流産:子宮内容物がすっかりきれいに排出され子宮内に残存物がほとんどない流産を完全流産といいますが、完全流産の場合は子宮内容清掃術をしないで様子を見ることができます。
妊娠4週~5週(生理が数日遅れ~1週間遅れ)のような超初期の流産の場合、完全流産する事があります。
流産処置は、日帰り入院扱いになります。生命保険に加入していて入院特約がついている方は、保険会社からいくらか保険金が出ます。保険会社から保険金請求の書類をいただいて当院受付に提出してください。
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