03】妊娠中期: ₁₇₎リンゴ病(妊娠中)

リンゴ病(妊娠中)

感染ルート:同居者や職場で感染することが多いです。
免疫が既にある方には感染しません:成人では75%の方が既に免疫を持っています。

症状:
風邪症状、
紅斑(斑点様の発疹)が全身にできます。
小児での紅斑の出方は、両頬がリンゴの様に赤くなります。上下肢がレース模様に赤くなります。小児では幼児から小学生がかかりやすいです。
 図は【子供の病気とその診かた,イラスト見せ説明】金子,15より

関節痛。

⦿感染して2週間後に症状が出ます。⦿しかし感染しても1/4の方は無症状です。

 

検査:感染したかどうかは、採血して、PB19-IgM、を調べます。

 

胎児感染:
お母さんがリンゴ病になると:
40%が、胎児にも感染(胎児感染)します。

胎児感染は:多くの場合、母体感染後8週間以内に起こります。

胎児感染があると:
胎児感染した児の5~10%に、胎児水腫(胎児が浮腫)が起こります。胎児水腫があるかどうかは超音波でわかります。
胎児貧血(超音波でわかります)が起こることがあります。
胎児死亡が起こることがあります。

⦿胎児感染があっても1/3は自然に良くなります。

胎児死亡率:妊娠20週未満の感染では、妊娠20週以降の感染に比べ、胎児死亡率が高くなります。

胎児感染しても、良くなった後は、その後の経過は、未感染だった児と、特に変わりはありません。変わりなく問題なく育ちます。                                                     産科ガイドライン2014   【子供の病気とその診かた,イラスト見せ説明】金子,15
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02】妊娠初期: ₀₂₎生理が1週間以上遅れたら受診してください。

妊娠した場合の、受診時期: 

生理が1週間以上遅れたら早めに受診してください。


(1)生理が数日遅れという超初期の場合は、尿妊娠反応は出ますが、子宮の中には変化が見られません。

 

 

(2)妊娠5週(最終月経開始日から5週目=生理1週間以上遅れ)になったら受診: 
妊娠5週(=生理1週間以上遅れ)になると、子宮内に胎嚢(胎児の入っている部屋)が見えます。胎児はまだ見えませんが胎嚢だけがみえます。
子宮内に胎嚢が見えると、子宮妊娠であること(子宮外妊娠は、とりあえずなさそう)がわかります。妊娠の早い時期に子宮外妊娠ではないことを確認します。
?子宮外妊娠は、通常は手術(開腹手術又は腹腔鏡手術)が必要ですが、このような妊娠のごく初期に診断できれば、注射で治せることがあります。

 

 

(3)妊娠6週(=生理2週間以上の遅れ)では:
胎児が2~3~4mm(米粒~ご飯粒)の大きさになり、胎児心拍動も見えます。
胎児の心拍動が見えるとそのまま順調に成長する事が多いので、母子手帳をもらってきます。???

この頃までに、又単胎??か双胎?かがわかります。
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