オリモノが多い
⑥萎縮性膣炎(女性ホルモン欠乏、主に閉経後の方)
*原因:閉経後の方や、卵巣腫瘍の為卵巣を摘出された方は、女性ホルモンが欠乏するので、膣や外陰が萎縮し萎縮性膣炎を起こします。
*症状:黄色のオリモノ、出血、膣の乾燥感、外陰部の痒み、性交痛、性交後出血等の膣炎や外陰炎の症状が起こります。
女性ホルモンの欠乏の為、尿道や膀胱も萎縮し、尿失禁、頻尿、排尿困難、尿路感染等の泌尿器症状も併発することが多いです。
*治療:女性ホルモンの膣錠を数日挿入するとすぐに症状は良くなります。良くなった後、その後は①症状がある時再び数日間、女性ホルモン膣錠を挿入。又は②週1~2回定期的に女性ホルモン膣錠を挿入。
女性ホルモンの内服や女性ホルモンの貼り薬でも効きますが、女性ホルモン膣錠で十分効くし、女性ホルモン膣錠の方が副作用が少ないです。①や②の挿入法で1年間とか長期に挿入しても問題はありません。
1年とか長期に挿入する場合は子宮癌検査を1年に1回ペースで受けてください。
※尿失禁、頻尿、排尿困難、尿路感染症に対しても、女性ホルモン膣錠を6か月間挿入で良くなります。(挿入例:初めの2週間は毎日、以降は週2回で6か月間挿入します)
産婦人科外来での鑑別診断の手順と薬物療法’15、 ガイドライン婦人科編’11、’14