04】妊娠後期: ₀₂₎胎動10カウント法(胎児が元気かどうか、胎動をカウントしてCheck)

胎動10カウント法
(赤ちゃんが元気かどうか、胎動をカウントしてCheckします)

33~34週頃から、1日1回行います。
静かに横になっている時、胎動をカウントしやすいです。

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回目の胎動を感じた時間をメモします。そして、10回目の胎動を感じた時間をメモして、胎動を10回カウントするのにかかった時間を測ります。

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妊娠末期では平均約15分です。90%の方は35分以内です。

胎動を10回カウントするのに30分以上かかる場合
赤ちゃんが眠っている場合もありますから、少し時間をおいて再びカウントしてみます。
30分以上かかる場合は、10回カウントを1日2∼3回してみます。


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10回カウントするのに2時間以上かかると異常とすることが多いです。          産婦人科ガイドライン’08、’11、’14                       
10
回カウントするのに2時間以上かかる時、来院してください。


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10回カウントにかかる時間を下の様なグラフに書く方もいます。又表にする方もいます。又単なるメモ書きでも構いません。

 図は「Baby’s Room」www.babys-room.netより

 

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胎動10カウント法は絶対にしなければいけない検査ではありませんが、胎動10カウント法で胎児の具合が悪いのが見つかったり、胎児死亡を免れた例もあります。

胎動がいつもより極端に少ない時は注意して下さい。
 


飯能の母子手帳、P60にも胎動について少し記載があります。
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04】妊娠後期: ₀₁₎胎動を3時間感じなかったら、すぐ受診

妊娠後期で胎動の減少や消失があったら
夜でも良いですから、すぐ来院してください。  (飯能の母子手帳、P60では胎動減少があったら受診と記載されています)。

胎動減少消失があったら、赤ちゃんが具合悪いかもしれないと考えます。

胎動の減少や消失が胎児死亡の直前に起こった例た多数あります。

「胎動が減少した」と訴えて来院された方の10%以上に胎児の状態に問題(胎児死亡、胎児仮死等)がありました。

 

胎動をカウントして胎児の状態をCheckする方法があります。「胎動をカウントすることが胎児の状態をCheckする方法として有用である」という意見が多いのですが、一部では役に立たないとする意見もあります。

妊娠28週以降に胎動をカウントする事が多いです。

胎動カウント法
一定の時間内に感じた胎動数を記録する方法。
10カウント法:10回胎動を感じるのにかかった時間を記録する方法です。妊娠末期では10回感じるのに平均15分、90%の方は35分以内です。「2時間以上かかる場合は来院して下さい」とする病院が多いです。➜➜➜➜次の04】妊娠後期:₀₂₎胎動10カウント法もご覧ください。

 

?妊娠末期になると胎動は少なめになりますが、それほど少なくはなりません。極端に少なくなるのは異常です。

 

病院に来院されたら
a)
NST(ノンストレステスト)で胎児が元気かどうか調べます。
b)超音波検査で、 羊水量(少ないと児は具合悪そう)、胎動の有無、 胎児呼吸様運動(あれば元気)、 筋緊張(あれば元気。ダラーと伸びきっていると具合悪そう)、胎児血流(臍帯血流、大脳動脈血流)、胎盤、胎児の発育を診て、胎児の状態を調べます。

 

胎児の状態が本当に悪い場合は、入院し陣痛誘発して早めに生ませます、又,極端に悪ければ緊急帝王切開をしてでも児をすぐに娩出します。
胎児の状態が良ければ、そのまま帰宅していただき、安心して様子を見ていられます。

 

胎盤早期剥離(胎盤が突然剥がれて胎児の状態が悪くなるし又母体の状態も悪くなります)の前兆として胎動減少が起こる事があります。

 

胎動がいつもより極端に少ないは注意して下さい。
実際には、胎動消失で緊急で来院される方は、1人/200人位です

 

日本医療機能評価機構Pt,   ガイドライン産科編’17、
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